チャレンジャー『ちょび』 2007/10/05 (Fri)

不思議なモノで、これ以上悪くならない。と、思えるような事態でも更に悪化することがある。

物事が順調に見えている時、平穏に凪いでいる時と云うのは、得てして何かを見落としている証拠である。



毎朝のように、雀の鳴き声・行く手に待ち構える野良猫・遠く聞こえる赤ん坊の泣き声に吃驚しては我が家の玄関先まで逃げ帰り、鉢植えの影からこっそり外を覗き見る『ちょび』助。

首だけ出して、周囲を見渡しながら、車でも目の前を通りすぎようものなら、速攻で家の中に入れてくれ！とせがむ『ちょび』助。



この微笑ましいまでのヘタレぶりが落とし穴だった。

家の中では内弁慶。

『まこ』オバサンに威張り散らしている『ちょび』助。

それでも、根は前向きなのだろう。

常に、新しいことに挑戦したがる好奇心旺盛な冒険者なのだろう・・・家の中でだけは・・・。

常に後ろ向きな飼い主と違って、『ちょび』助は飽くまでチャレンジャーである・・・勿論、自分の家の中でだけは・・・。

そして、ヤツが新たに挑戦したのは・・・既に穴だらけになった元・寝室に更なる穴を開けることだった。

しかも、今までは部屋の隅だったのに今回はど真ん中。



気が付けば、御覧の通り。

周囲も摩り切れ、中身は散乱し、箒で掃いたら穴が余計に広がった。

まだ、穴自体の深さは他の箇所ほど深くはないが、恐らくは時間の問題だろう。

右端に落ちているのはジャーキー。既に新たなるおやつの隠し場所として穴を利用している。

まぁ、・・・この部屋は専用のサンダル履かないと、一歩も足を踏み入れることは出来ないが。

最近は大人しくしている・・・『ちょび』助もヲトナになって漸く落ち着いてきた。と、思った結果がこれである。

褒めてやるようになったら、この始末。

嗚呼・・・部屋を眺めるだけで憂鬱な気分になる・・・。

空×ジ・Ｏが、『ちょび』助にネガティブな期待しか持たないと、それは必ずネガティブな結果を導き出す。

だが、空×ジ・Ｏが、『ちょび』助にポジティブな期待を抱いても、やはりネガティブな結果しか生まれてこない。

否、自分と『ちょび』助の場合は。

出逢いが良ければ良かっただけ、その時嬉しかった分、結果は自ずと悪く感じられてしまう。

出逢いが悪ければ・・・其処から導き出される結果は更に最悪なモノになる。

どちらにしても、ろくなモノではない。

これ以上、酷いことにはならないだろうと思っていたこの部屋。

当の『ちょび』助は誇らしげな表情で、自らの暴挙を空×ジ・Ｏに自慢している。

自分のやったことが分かっていないのか？褒められるとでも思っているのか？この犬。

この先何処まで廃屋同然になるか・・・見物である。

などと・・・言っている場合ではない！！

因みに、『ちょび』助写真の方は、以前に撮ったもの。

現在は・・・典型的なＤＥＢＵ犬になっている。

まさか・・・この穴掘りもダイエットの一環！？

そんな訳はない。