ブルオヂサンは嫌いなのである。 2007/08/02 (Thu)

暗闇に灯る二つの光。

その光は寂しげに、一晩中闇の中で佇んでいた。

そのゆらりゆらり、と揺蕩う微かな光の正体は・・・。



吾輩である。

『ちょび』助と云う名の吾輩である。

社会不適応者たる自称・飼い主と日夜我が家の覇権をかけて闘っている『ちょび』助である。

昨夜、自称：飼い主はこの家を必死で守っている吾輩に対して、言語道断な暴挙におよんだ。

本来なら、吾輩の頁で思い切り訴えたい処だが、吾輩の変わりに頁を運営する自称・飼い主が彼処では複数枚の写真をアップ出来ないらしい。

ＰＣ音痴のオヤヂ故、遣り方を知らない様子だ。

それで、久々に奴の頁に登場となったが・・・果たして奴は真実をちゃんと語るのだろうか・・・。

事件は昨夜起こった。

我が家では真夜中に事件が起きる・・・と云うのが、自称・飼い主の口癖だが、吾輩にとっての事件も真夜中だった。

その日、夜更かしした自称・飼い主は普段よりの遅い時間に寝室に入った。



寝る時以外は、入る事が許されない部屋である。

漸く入室して、調子に乗る吾輩。



布団を占領して大暴れ、吾輩は何時でも元気が有り余っているのである。

「退けよ！眠れないだろう」

自称・飼い主が何やら言っているが、おそらくは吾輩には関係ないだろう。

奴は普段から布団の上では寝ていないし、子供同然の寝相の悪さから・・・。

あれだな、きっと『まこ』オバサンに言っているんだな。

オバサンは何時も、奴の枕を占領してるから。



オラオラ！自称・飼い主が怒っているぞ。臍を曲げないうちに退いてやれよ『まこ』オバサン。



吾輩は飽くまでマイペース♪

すると、自称・飼い主は本棚の上から何やら持ち出してきた。

なんぢゃこれ！



顔が怖すぎるだろ！

吾輩の顔に、このおっかない野郎が近づいてくる。

吾輩・・・思わず、隣の部屋まで脱兎の如くかけだした。

で、恐る恐る寝室の様子を伺っていたのが、最初の写真。



「この子は何もしないで座っているだけなのに・・・馬鹿ねぇ『ちょび』助」

『まこ』オバサンは平気な顔で一緒に居るが・・・その顔は怖すぎるだろう・・・その顔は！

怖々、部屋の様子を見に来たら・・・自称・飼い主の奴は吾輩があのブルオヂサンを怖がっているのを悟ったらしい・・・奴に弱みを見せるのは癪だが・・・怖いモノは仕方がない・・・。

そして・・・奴は・・・。



寝室の出入り口にブルオヂサンを置きやがった！

しかも、吾輩が部屋の中に入ってこられないよう、此方を向けて。

ブルオヂサンが吾輩を睨んでいる。



遂に吾輩・・・昨夜は一歩も寝室にはいる事が出来なかった・・・。

真っ暗なハウスの中で吾輩だけが、一人で寝る羽目に・・・。

吾輩、寂しいのは嫌いだ。が・・・あの顔は絶対怖いだろう！あの顔は！！

あんな顔が出入り口で厳めしく通せんぼしていたら、吾輩は絶対に寝室にはいる事など出来はしない。

何で自称・飼い主も『まこ』オバサンも平気なんだ？

嗚呼、自称・飼い主も『まこ』オバサンも、ブルオヂサンそっくりの顔しているから平気なんだな・・・きっと。

吾輩だけ除け者にして奴らだけ一緒に寝ている。

物凄く悔しいゾ！！！