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吾輩はワンコである。
名前はまだない。
と、云うか。
永遠に名前を付けてもらえそうな雰囲気もない。
正確にはワンコの筆入れらしい。
主が先日の日曜日、酔っ払って東急ハ○ズを徘徊中に「おお!『ちょび』助そっくり!」と、ヘベレケな勢いで購入し、この家にやって来た。
表示では、「ミニチュア・ダックス」は基本の短毛タン&ブラックなのであるが……
吾輩はダックスではないのであるが……
因みに、この家に居るミニチュア・ダックスも「吾輩は犬ではない!」と、言い張っていると聞く。
だが、主は酔った勢いで吾輩を家に連れてきたものの、筆入れなど必要としていなかった。
昨日の夜まで、吾輩は暗くて狭い袋から出しても貰えずにいたのである。
嗚呼。
一度だけ袋から出して貰って、一緒に我が家にやって来た相棒と並んで記念撮影をしたことがあった。
これが吾輩と一緒に袋詰めにされて、この家にやって来た相棒。
吾輩に良く似ている。
でも、兄弟ではないゾ……多分。
ちょっと、お茶目なヤツである。
吾輩も、相棒の真似をしてみる。
一緒に、こんな事をして遊んでみたりもする。
しかし、筆入れを必要としない主に見込まれたのが運のつき。
数枚の写真を携帯で撮った後、狭い袋の中に閉じ込められてしまった。
再度、眩いばかりの光の中に出ることが出来た時、そこには幼い女の子が居た。
主の姪っ子さんらしい。
相棒は姪っ子さんの腕に抱かれて、そのまま吾輩の前から去っていった。
その後も吾輩は、袋の中に入れられたまま、主に見向きもされずにいる。
もう相棒と一緒に遊ぶ事も出来ない。
「『ちょび』助の玩具に良いかも」
などと、遠くから主の声が聞こえる。
吾輩は知っている。
この家に住まう凶獣にして暴君、破壊大魔王と呼ばれる『ちょび』助は、自らの同士同然である、主の家にやってくる前から友達だった「ピポザル人形」や「目玉親父人形」にどんな仕打ちをしているか。
ズタズタのボロボロのクシャクシャにして尚、主がゴミ箱にそれらを捨てると、わざわざゴミ箱を引っくり返して彼らを取り戻し、人形たちに地獄の責め苦を与え続ける執念深さ。
吾輩に待っているのも、彼ら同様の運命なのだろうか。
せめて、筆入れとして生まれたのなら、筆入れとして使って欲しいものである。
破壊大魔王の退屈凌ぎに、目茶目茶にされるのは本意ではない。
ほんの少し開いた袋の隅間から、じっと主を見詰める。
「何故、必要もないのに筆入れを買ったんですか」
「吾輩の気持ちを少しは察して欲しい」
と。
吾輩の視線に気付いた主の瞳が物悲しそうに返事を返してきた。
「オレ。筆入れじゃないから、筆入れの気持ちは分からない」
では、何故……
嗚呼。
ヨッパライに見初められたのが吾輩の不幸の始まりだったのか……
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こんばんは~
しかも2つも。
この2匹、若干毛の感じが違うように見えますが
違う犬種なのかな?
空さん家に残ったワンコも筆入れとして使ってみては?講習会に持って行くとか・・。
強制連行:ヽ(゜▽゜ )-C<(/;◇;)/
犬種は違います。
なんだったか、忘れましたが(爆)。
イイトシヲシタオヤヂが、後期高齢者揃いの講習会にこんな筆入れをもって行く……
絵面を想像してみたら、ちょっと背中がブルブルと(爆)。
その通りなのだぁーーー(爆)
かわいすぎる♪
vUo・ェ・oU ィェーィ♪
よく見れば、破壊大魔王にしてな~んにも云う事を聞かない『ちょび』助より可愛かったりして。
あいつの前で、この筆入れを可愛がったりしたら、ヤキモチの一つも焼くだろうか?
知らん顔されたら、それはそれでちょっぴり虚しいですが(爆)。