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ネタがないので、またしても最近観た映画。
一体、何度目だ?このパターン。と、思ったら五回目でした。
自虐の詩
昔、原作となった四コマ漫画を読んだ記憶がある。
殆ど忘れてしまったが、上下巻あって下巻は圧倒的な漫画だったと印象に残っている。
それの映画化♪ 期待して観に行く。
メインとなるのは上巻のイサオと幸江のエピソード。
確かに上巻は四コママンガとして、仕事もせずに女房に乱暴三昧のイサオと、それに耐え忍ぶ幸江やそれを取り巻く人たちをギャグタッチで描いていた。
何時の時代の話だ?
一体何処の国の話だ?
ありえな~い。
と、原作を読んだ時に思ったものだが・・・勿論、空×ジ・Oは世間知らずのガラスの彫刻だから、身近に感じないだけなのだろう(爆)。
映画では舞台を『O~さか』にする事で、登場人物が生き生きとして動き始めた。
『O~さか』の下町で生活する一癖も二癖もありそうな濃ゆい人々。
うん。違和感がない(爆)。
通天閣をバックに、例の亀ファミリーが「オラオラ!おんどれら!!」と肩で風を切って歩いていっても受け入れられそうな舞台設定。
確か原作はラストシーンで主人公の幸江と級友の熊本さんが再開を果たしたのは東京駅?だったと記憶している。
えっ?これ東京の話??と意外な印象を持ったが、何故か設定が『O~さか』だと、すんなり受け入れられる。
・・・一体、如何な印象持っている・・・『O~さか』に・・・空×ジ・Oは(爆)。
ギャグ四コマを原作としているだけあって、スクリーンの隅々に配された小ネタや登場人物のボケ&ツッコミがテンポ良くストーリーを進めていく。
滑っているシーンが結構多いけれど(ボソッ)。
しかし・・・違う。
原作を読んだ時と何かが違う。
見ている内に気が付いた。作品の方向性、向かっているベクトルが原作と全く違うのである。
何となく上っ面を掬い取って、原作の最も言いたかった事がおざなり・・・なおざり・・・(この場合、どちらを使うべきか・・・教えて、物知りの人)になっているのである。
それは、原作の下巻に相当する過去編への導入部となる幸江の事故によってはっきりする。
極限状態で走馬燈の如く浮かび上がる主人公・幸江の辛い過去。
物語は、今流行りの安易なお涙頂戴へと驀進し始める。
その方が広い層に受けるんでしょうが・・・結構、周囲で鼻をすするヲンナの子とか居たし。
でも、辛い普段の生活を繰り返しながら、その中で母親の顔を思い出して幸福を見出していく事こそが原作の凄さだったのでは?
お腹に子供を抱えた幸江が母親の顔を思い出し、(自分が)子供を産むこと、子供(自分)が生まれることの本質を自分なりに理解し、其処から作品のテーマが浮き彫りになる筈なのに、母親も面影を生死を彷徨う状態で見せながら、一番肝心の子供を産む事に関してのシーンがあっさりカットされている。
その中で展開される幸江の過去についても、映画オリジナルの警察や893さんたちのエピソードが時間を取って、至極簡単に語られているに過ぎない。
そんな邪魔なもの入れるくらいなら、過去編で熊本さんや藤沢さんとの関係をもっと丁寧に描くべきだったのでは?
主人公・幸江の学生時代は誰もが経験する過去の瑕に必ず触れる、クラスメートの中に誰もが自分の姿を投影してしまう秀逸な場面であるはず。
しかも、過去編の幸江、熊本さん、藤沢さんらのキャスティングは奇跡的なまでに完全なはまり役。
多分、映画として重要視されないが為に、キャスティングに制約が掛からず自由に役選びが出来たから(爆)。
ビジュアル的に原作そのままなので、此処をさらりと流してしまうのは勿体なかった。
制作者側の自己主張が原作を潰してしまった悪しき一例となりそうなこの映画・・・。
何より、大きく原作と乖離しているのはエンドロール後の赤ん坊を抱いたイサオと幸江のハッピーエンド。
このシーンで周囲のおね~ぇちゃんたちは感動していたが、原作では端から見れば全然救いのないラストだった。
まだ、お腹の中に赤ちゃんが居る幸江、それでもイサオの今まで通りのぐうたらバイオレンス亭主。
それでも、以前に比べて手加減してくれるし、お腹だけは絶対に蹴ったりしない。この人は本当は優しい人何だ。と、嬉しそうにする幸江。
「あほっちゃうか!?」
と、最初に読んだ時には思ったのもだが、これが原作の最も言いたかったこと?
端から見てに「幸せに見える」状態ではなく、どんな状況でも自分自身が心の中で「幸せだ」と感じられる事が大切だと主張していた原作に対し、映画ではエンドロール後に見せ付けられたイサオの笑顔・・・。
これ一つで、完全に原作を破壊してしまっている。
ゆ・・・許せん!
制作者側が全く原作を理解せず、上澄みだけのスクリーンに投影したのか、敢えて原作を歪曲したのか。
でも、原作に拘わなければ、笑って(半分以上滑っているが)泣いて(この泣きは韓流ドラマファンには絶対受けるな・・・嗚呼、それが狙い?もしかして)、お得な作品かも知れない。
原作ファンが劇場で見たらムッとするけれど、それ以外の人なら楽しめそうな作品ではあるかも。
TVで見たりレンタルで見たりすると凄く得した気分に浸れる映画。
DVが問題になっている所為か、イサオは幸江に手を出さず、ヲトコは黙って卓袱台返し。
でも、憧れるなぁ・・・奥さんに働かせて自分はパチンコ三昧の毎日(蹴)。
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卓袱台返し
きゅうりの嫌いな父のお皿にサラダとしてきゅうりが入ってたことに腹をたてて「こんなもの食えるか~」と卓袱台返し。。。
高校になって卓袱台ではなく大きなテーブルになってからはなくなりましたが。(笑)
今では笑い話です
お椀返し。
空×ジ・Oが子供の頃一度だけ見た光景。
ヲトコばかり三兄弟で食事をしていた時、虐めっ子の長男と、兄を兄とも思わない跳ねっ返りの三男坊が次男を虐めていました。
原因は覚えていないので、些細なことだったのだろうと思います。
両脇からやいのやいのと言われて泣きそうな次男坊。泣いているのか怒っているのか分からない表情のまま、味噌汁の入ったお椀を引っ繰り返しました。
当然、親に充実な長男と、狡っ辛い性分の三男坊は大声で囃し立てて親にご注進。
次男坊は「食べ物を粗末にするな」と親にまで怒られる始末。ついでに長男と三男も叱られましたが・・・。
当時のかのお方は、お椀返しが精一杯か・・・。
でも今は御注意を♪
お酒の力を借りて大概のことはやらかしそうですから(爆)。
でぃっ!
一人暮らしでそんなことやっても、自分で片付けなきゃいけないんですよね…。むなしいだけだ。
ちなみに私の二番目の姉は、アメリカに住んでいるころ、
彼氏に3時間もかけて作った料理を食べずにひっくり返されて以来、
料理をするのをやめました。
聞いたところによると、テーブルをひっくり返された後は、きちんと(?)警察沙汰になったそうです。
恐るべし、アメリカ。そんなことで警察が来るのか……。
似合いすぎ?
でぃっ!
様になりすぎて怖い気がします。新人編集者様の卓袱台返し。
でも、酔っぱらってテーブルごと引っ繰り返しそうですがw
亜米利加恐るべし!<料理引っ繰り返して警察沙汰。流石、訴訟天国。
二番目のお姉様って・・・現在、台湾在住のお姉様?あのすごぉぉぉぉぉ~~~く頼りになる。
新人編集者様が丹誠込めたぬか漬けを食卓に出して、彼氏が卓袱台返しでもしようものなら・・・違う意味で警察沙汰になりそうですが(笑)。
亜米利加も凄いが新人編集者様姉妹も凄い・・・と思うw
それはそうと・・・質問宜しいでしょうか?
おざなり・・・なおざり・・・。
本職の目から見て、この場合はどちらを使うのが正しいのでしょうw
某師匠が昔この二つについて違いを語ってきた記憶があれど・・・頭悪い所為か、すっかり忘れた(爆)。
わははははw
あれは四コマ漫画だからこそ あるあるネタで笑えるのであって 映像化した時点で もう 漫画とは全く別物と思って観ないと無理な気がww<自虐の詩
…て事で 映画の方は観てませんけどね♪
無題
『なおざり』は『特別扱いしないでおろそかにする』事。
なので、この場合は『なおざり』がいいのでは?
難しいのですよ~
“おざなり”は「その場逃れにいい加減に物事をつくろう」こと。
“なおざり”は「あまり注意を払わないこと」または「おろそかにする」こと。
両方とも言葉の意味としては同じようなものなのですが、
いい加減にして軽く済ませるのが「おざなり」で、
いい加減にして避けて済ませるのが「なおざり」ということですね。
ということはこの場合は、おざなりですかねぇ……。
まあ、こういう場合は大抵編集者は違う言葉を使ったりします。
どこからかえらい言語学者とかに突っ込まれたらイヤですものね。
あっはっは。編集者になって覚えたことといえば、
大きな危険はもちろんのこと、小さな危険もとことん回避するってことです♪
ふははははぁw
あるあるネタで笑えましたかぁ?
上巻の幸江とイサオのエピソード・・・絶対ないよ、こんな話。と、思って読んでいたのですがw
それが舞台をO~さかにしたらビタッと嵌って「あるある!」(コラ)。
確かに同じ設定で主張が180度違っていました。原作と映画。
有り難う御座います。
ちゃん様って・・・続けると凄く間の抜けた印象w
「お座なり」と「等閑」は以前、何処かで使い方やその違いを書いていたと記憶しているのですが・・・内容は、綺麗さっぱり忘れてしまいました。
読み物として面白かったので、楽しく読ませて頂いたのですが・・・。
アカン・・・生まれながらに物覚えが悪いのか、年の所為なのか。全然、思い出しませんでした。
感謝です。
有り難う御座います2。
途中でわざわざ指名してしまい、申し訳ありませんでした。
何気に書いた時点で喉元に引っ掛かった小骨状態で、気になってしまったのもですからw
しかし、説明の内容は殆ど同じなのに上のS良ちゃん様とは全く違った答え。
おお!作家と編集者で同じことを言いながら意見が分かれた(爆)。
多分、前後の文脈を読んだ印象からどちらを使うか違ってくるのでしょうが・・・書いた自分は、如何なる趣旨で書いたか・・・覚えてないです。と云うか何も考えないで書いているので・・・。
申し訳ないですw