胸に輝く四文字熟語 2007/09/21 (Fri)

「絶望は希望の母」
「運命の人と出会えるのは、これからだ」
「貧乏で、仕事もないけど元気です」

すれ違うと死ぬ気が萎えるようなコピーが大書きされた白いTシャツを着て街を歩き、自殺防止をアピールしようというイベントが16日、東京都内で開かれた。10～80歳代の約80人が参加。
Tシャツを着て山手線を1周したあと表参道ヒルズを散策し、「死ぬより生きて」
とのメッセージを街に発信した。
イベントの参加費は3000円。その中にこのTシャツ代が含まれている。

今週の初めにこんなにゅーすを目にした。

写真も一緒に掲載されていたが、中には大口を開けて笑いながらアピールしている人も居た。

９年連続で自殺者が３万人を超えている我が国の現状の中にあって、知らん顔をしている自分が言うべき台詞ではないが・・・。

本気で、少しでも自殺しようとしている人を救いたいと考えて参加した人も居るんだろうけれど・・・。

・・・。

何？参加費3000円、Ｔシャツ代含むって・・・。

山手線を1周したあと表参道ヒルズを散策って・・・果たして、そんな所に自殺志願者がウロウロしているのだか・・・。

キャンペーンの作戦はシンプルだ。「自殺以外の問題解決策」の事例を集め、「生きテク」としてウェブで公開していく。

とか主張しているが、現在自殺者の数を伸ばしているのは中高年が原因。

何気に自殺する若者にしか目を向けていない気もする。

若者にも効き目があるとは思えないが。

ぢゃ、お前は彼らに対して何か行動を起こしたか？と問われれば返す言葉もないが、企画立案した側に異議を唱える気はないが（ん・・・唱えてるのか？ネタにしているのか？）、これは・・・まるでＴシャツのＰＲ。

自分がもしも、いぢめっ子だったら、いぢめる対象の子にこれを無理矢理着せて地下鉄環状線を何往復もさせてやるな（殴）。

空×ジ・Ｏは自慢ぢゃないけど「どっぷり初老に浸かっている今現在でも、貧乏で仕事もないけれど健康だけが取り柄だぞ」・・・言っていて自分で虚しい。。。

・・・此処までヘビースモーカーで不規則な生活していて、食生活が目茶目茶なのに、滅多に風邪もひかず今まで大きな病気もしない空×ジ・Ｏ・・・スポーツは苦手だし身体を動かすのは大嫌いな物臭者なのにある意味凄いな・・・。

何より鬱の人に頑張れとか前向きとはは禁句では？

只、黙って真摯に話を聞いて「うん、うん」と相づちを打ってあげるくらいしか思い浮かばない。

因みに空×ジ・Ｏが自殺を考えた時に思いとどまる台詞は・・・多分・・・。

「お前が死んだらＰＣの中身が肉親にばれるぞ」

「押し入れに隠されているビデオが白日の下に晒される」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・

自分は一体何なんだ・・・・。

「お前が死んだら、追い込んだ奴らが喜ぶだけだ」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

まぁ、空×ジ・Ｏは人から相談を受けるような立派な人間でも、人に胸を開いて相談する人間でもないから・・・良いや・・・。

て、空×ジ・Ｏって物凄く孤独な人間！？もしかして。

因みに、空×ジ・Ｏが『ちょび』助の散歩に行くときに来ているＴシャッは。


最近、子供雑誌にこの手の宇宙人が出てこないな・・・寂しい（マテ）とか。


13日の金曜大工・・・とか・・・。

街中で着るのに勇気が要るネタＴシャツ、とあるお方に断言されてしまったが・・・空×ジ・Ｏは勇気はないけれど街中を平気でこれ着て歩いてます（汗）。

宇宙人Ｔシャツを着て駅前の地下街を歩いていた時に、若い知り合いのお嬢さんに会った時、しかも宴会帰りで同じくらいの年の女性７～８人と一緒にいた時は、流石の空×ジ・Ｏも怯んで後悔しましたがｗ

酔った勢いもあって「おお！」などと大声を出して向こうから声掛けて来るんだもんなぁ。

人がどんな格好しているか、良く確認もせずに。

何気に知り合いに見られたくないような格好している時に限って、ばったり出会ってしまう確率って・・・高くないだろうか？

その女性はその後、名駅界隈の地下街を歩く時はなるべく空×ジ・Ｏと出くわさないよう注意しているらしい。

と、本人が語っていた。

で、Ｔシャツネタの本題（前振り長過ぎ）。

此処の訪問者には海外で活躍し外国の人と一緒に暮らしている方や、日本に住んでいても外国の方と暮らしている方が居るが・・・。

外国の人から見る日本の漢字とは一体、如何なるモノなのだろう？

必要以上に文字自体に意味があったり、哲学的だったり、神秘的だったりするのだろうか。

自分の借りている駐車場（当然青空、更地に白線で仕切ってあるだけのモノ）の横は、辛うじて車が一台留めることが出来るくらいのスペースが空いている。

勿論、少し狭い路地にはみ出るが。

アレは確か、何分の一以内だったら公道に出ても駐車違反にならないのだったろう？

私有地に５分の４？６分の５？入っていればレッカーで持って行けなかった筈。

数年前、そのスペースに何時も車が停まっている事があった。

車の出し入れに不自由しないが、大きな荷物がある時などは不便だった。

何より目障りである。

その日、車を駐車場に止めて荷物を運び出し、自宅に戻ろうとしたら何時も隣に置いてあるオンボロ車が所定の位置に止まった。

いや、もう本当に襤褸襤褸の車。これでよく走れるモノだと感心するくらいの古い車。

なけなしの勇気を振り絞って、一言言ってやろうか・・・でもこんな車に乗っている人だから、怖い人や変わった人だったら如何しよう・・・と思っていたら、ドライバーが降りてきた。

よく見かける顔だった。

相手は同じ築40年のオンボロ集合住宅の上の方の階に住んでいる人だった。

顔は四角くて眉が太くて扁平な顔立ちだが、髪は黒。

でも、一目で日本人ぢゃないと分かる顔立ち。

しかも、縦にも横にも規格外の大きさ。

いや・・・ホントに・・・側で見れば余計に威圧感が味わえる。

グリズリー。

としか言いようのない体型。

以前からエレベーターなどでよく見かけたが（目立つし）、最初見た時からグリズリーと渾名を付けていた。

プロレスラーとして来日したと言われても絶対信用するでかさ。

よくその体型で、そんな車に乗っていられたモノだと感心して、と云うか呆然として見上げていたら、そのグリズリーが此方に近寄ってきた。

目が怖い（汗）。

しかも、着ているＴシャツ。

隙間からピチピチと霜降り肉が飛び出し、大きめのサイズの筈なのにしっかり極限まで張り詰めた白いＴシャツの胸元には深紅に大きく描かれた。

「不良外人」

の四文字。

が・・・ガイジンって言葉は使っちゃいけないんだゾ・・・ちゃんと、外国人って言わないといけないんだゾ・・・。

と、某Ｎ嬢様が仰っていた・・・と、記憶している。

思わず悲鳴に近い心の叫びが木霊する。

グリズリーがお互いの違いすぎる体型の差を埋めるように屈み込む。

こわひ・・・。

こわい・・・。

怖すぎる。

一言言ってやろうか？とは思ったが、まだ何も文句を言った覚えはない。

善良で無抵抗な空×ジ・Ｏがグリズリーの餌食に遭うなんて・・・。

これは不条理だ！

と、ビビリまくっていたら。

グリズリーが見かけに寄らない可愛い声で話しかけてきた。

「ゴメンナサイ。コンナ所ニ車ヲ置イテ」

おお・・・意外な展開。

「僕ハ『えるさるばどる』カラ留学シテマス。余リオ金ガナイカラ駐車場借リル事ガ出来マセン」

「あ・・・はい、どうぞどうぞ。此方は全然気にしてませんし」

「アリガトウゴザイマス」

グリズリーは達者だけど結構訛りの強そうな日本語を駆使している。

が、グリズリーが「不良外人」などと云う威圧的なＴシャツ着ているだけで嵌りすぎて怖い・・・そのＴシャツだけは何とかならないモノか。

と、思ったが、勿論口に出す筈はない。

売っているのか・・・こんなＴシャツ！？

何が書いてあるのか理解してきているのか？

色々、聞きたかったが聞けなかった。

似合いすぎているから、仲間たちから勧められて意味も分からず着ているのか。

意味が分かっていて着ているのか。

単に字面が気に入っているだけなのか。

それ以降、彼と遭う度に挨拶だけは交わすようになったが・・・グリズリーが好んで漢字の入ったＴシャツを着ていることが多かった。イラストが入っている場合でも必ず漢字が書いてあるモノを着ている。

「色即是空」とか・・・これは・・・読めても意味は絶対分からないだろうな・・・空×ジ・Ｏも正確には知らん。

「痴女注意」とか・・・これは・・・空×ジ・Ｏも意味が分からない。

「土足禁止」とか・・・誰がするかい・・・誰が・・・。

四文字熟語でなくても「侍切腹」とか「過労死」とかグリズリーは意味よりも漢字自体が好きだったのだろう。

突然、居なくなってしまったが・・・もう国に帰ったのだろうか。

因みに・・・その頃はこの集合住宅に金髪の女性が吃驚するほど住んでいた。

綺麗な人も、そうでない人も皆、はち切れんばかりのぷよぷよだったが・・・グリズリーと一緒に住んでいた同じエルザルバドルの留学生の女性だけは細身で恐ろしいほどに美人だった、赤毛だったけど。

今では、それに変わって隣国の人らしい名前のプレートが次々とエレベーターホールの横に掛かっているが・・・少なくともＴシャツに描かれた漢字で笑わせて貰う機会はなさそうだ。