先週騒動 2008/09/08 (Mon)

今日辺りは、真夏の日射しが戻ってきたような暑さだが、先週・先々週と天気も悪かった所為か風は心持ちひんやりと肌に優しく、いよいよ秋めいて来た気配だった。

風は心地よさを増してきたものの天候は、あまり人には優しくない。

まるで亜熱帯地方特有のスコールのような集中豪雨と雷、日本の風情ある気候が次第に失われているような感想なのだが、それが原因なのか、今年の夏は蚊が多かった。

だが、ヤツの姿は一度も見なかった。

今年はヤツは出てこないのか♪

と、安心していたら・・・油断させておいて不意打ちを仕掛けてくる卑劣さ性格の悪さは、ヤツの得意とする所なのだろうか。

出た。

出た。

遂に出ました！

ヤツが出た！！

アノ黒くて、でかくて、飛ぶヤツが遂に姿を現した！！

暑い盛りに出てこなかったから、今年は我が家では全滅状態、などと思っていたら、此処に来て最強のヤツが現れた。

♪今は良いのさ全てを忘れて

一人残った屍の俺が♪

シャァ

シャァ

シャァ

などとヤツが口ずさんでいる気配すら伝わってくる。

でかい、黒い、そして、早い。

何処を如何チューナップしているのか、恐ろしい程の速さで疾走する。

それまで、態を潜めて力を蓄えていたのか、これまでで最上級の大物が満を持して登場してきた。

しかも、今回のヤツは頻繁に飛ぶ。

掃除機で吸い込んでやろうと試みる空×ジ・Oに向かって挑戦的に飛んでくる。

部屋の隅に追い込んだと思ったら、明らかに好戦的な態度で此方の顔目掛けて飛んでくる。

今回のヤツはやる気満々だ・・・

自分に飛んでくる黒い弾丸に対し、掃除機の柄を振り回して応戦する空×ジ・O。

しかし、掃除機の場合ライトサーベルと違って有効攻撃範囲は先だけに限られている。

振り回される柄をスルリと交わして飛び去るヤツ。

体勢を立て直した空×ジ・Oは、強敵の反撃にパニック状態になりながら徹底抗戦の構えでヤツを追い掛ける。

家中をどたばたと駆け回った挙げ句、遂に空×ジ・Oはヤツをトイレに追い込んだ。

だが、ヤツは狭い空間を利用して、此方の壁から反対の壁へと縦横無尽に飛び回り、空×ジ・Oを混乱させる。

限られた空間の中では掃除機の柄など自由に振り回す事も出来ない。

しまったぁぁぁ！！

これがヤツの狙いか！

空×ジ・Oは有利に奴を追い込んだつもりで、相手の仕掛けた罠に嵌ってしまったのか！

自らの優勢を悟ったのか、ヤツの攻撃は熾烈を極めてきた。

何度目かのヤツの飛翔が空×ジ・Oの頬を掠めた。

予想外の展開に小心者の空×ジ・Oはパニック状態で掃除機の柄を振り回す。

ガッチャ～～～ン！！

何かが割れたような音がトイレ内に響き渡るが、そんな事を気にしている場合ではない。

勝利を確信したように壁から壁へと飛び回るヤツの行動を先読みして、その到達点を予想しながらヤツが壁に着地した瞬間を狙って掃除機の先を伸ばした瞬間、すっぽりとヤツは吸い込まれていった。

長かった戦いに終止符が打たれた。

今回のヤツは手強かった。

↓　今回の騒動の犠牲者。



トイレの消臭用に使っていたお香の線香立て。

これ気に入っていたんだが・・・

ヤツとの戦いで壁に掛かったペーパータオルの箱の上から落ちて粉々になってしまった。

瞬間協力接着剤で修復・・・したが、修復し切れていない模様。

えっ！？

落としたのはヤツぢゃなくて空×ジ・Oだろうって？

ヤツの所為にするなって？？

ヤツさえ現れなければ、こんな事にはならなかったのだからｗ

ホラホラ♪

ウルトラマンだって「ジュワッ」と格好良く、空から飛んできて怪獣の前に仁王立ちするけれど、アレってきっと怪獣の前で逃げまどう人たちの二・三人は踏みつぶしているに違いない。でも、誰も其所には突っ込まないしｗ

よゐこは突っ込まない、ヲトナは気付いても見て見ぬふりをする。

それが、社会を動かす潤滑油になっているのです（爆）。



そして、昨日。

ヤツの変わりに新たなる敵が姿を現した。

それは、昼食を摂りに外へ出たときのことである。

シャッターを閉め、鍵をかけてた後、ふと薄汚れた柱の隅に何かが落ちている事に気が付いた。

その前にあるのは枯れて茶色く染まってしまったブルーベリーの枯れ木。

一部が折れて落ちたものだとばかり思いこんだ空×ジ・Oはそれを拾おうとした瞬間、ぴたりと手が止まった。

枯れ木ではない・・・

これは生物だ。

これは・・・

これは・・・

うわぁぁぁぁ！！！

でっかい蜘蛛！！



なんだ・・・何で、こんなでかい蜘蛛がこんな所に居る？

もしかして「ぬし」とか言うヤツか？

だったら、気味が悪いからと云ってあまり無碍にも出来ない。

そのまま放置しておく事にした。

だが・・・

食事から帰ってきても蜘蛛はその場に居座ったまま。

中に入ってこられても嬉しくないので、午後から夜にかけてはずっと家に居たけれどシャッターは閉めた状態にしておいた。

自動ドアの隙間から進入されたのではたまったものではない。

夜に食事に行く時も、映画を見に行った帰りにもシャッターの脇に蜘蛛が潜んでいるのではないかと気が気ではなかったが、暗くてよく分からない。

取り敢えず、速攻でシャッターを開け、自分が入ったら即閉める事で蜘蛛が家の中に入らないように心がけてみる。

今朝見たら、蜘蛛は姿をくらましていたが、空×ジ・Oは根が小心者だから、靴を履く時など一々、あいつが靴の中に入っていないか？などと確認している。

そんな、ヘタレな自分が嫌だ（爆）。