偉大寛大 2008/05/02 (Fri)

先日の祝日、４月２９日と云う弟と『ちょび』助の誕生日がお休みだった。

所用を済ませた帰り道、とあるチェーン店で夕食を摂ろうと思い入ってみた。

以前は、この店のある近辺の玉入れやさん全店に足繁く通っていた所為もあり、チンジャラごっこの玉入れ屋さんが閉店した後、深夜も営業しているこの店の御世話になったモノだが、ここ数年は全く足を踏み入れていなかった。

外観は何も変わっていなかったが、中は全面改装されていた。

窓際中央は禁煙席が設けられており、硝子で周囲を隔絶している。

禁煙席を取り囲むようにコの字型にテーブル席が配置され、それが喫煙席になっていた。

喫煙者用テーブル席は、テーブルごとに仕切られており案外のんびり出来る。

喫煙席は数テーブル空いていたが、禁煙席を硝子越しに見れば家族連れで超満員。

チェーン店の割に多少割高なこの店、料理がくるのを待つ間、パラパラとメニューを眺めていた。

（当然、物臭な空×ジ・Ｏは注文する際にもメニューなど見ずに別途用意されていたお薦め料理をみて・・・商品名を口に出すこともなく、指さして「これ下さい」）

吃驚したのは、今時はセットメニュー、単品メニューのみならずデザート一つ一つに至るまで全商品にカロリー表示がしてあること。

世情に疎い空×ジ・Ｏには想像も付かないが･･･今時は、こうでないと駄目なのだろうか。

料理を食べ終わって、次に出てきた珈琲に手を出したら･･･アツ！

珈琲のみならず、器までアツ！！

唇やけどするくらいにアツ！！！

冷めるのを待つ間、煙草に火を点け紫煙がゆらゆらのぼっていくのをボケラ～ッと眺めている。

お腹も膨れたことだし、まったりゆったりと時間が流れている。

と、同時に何だろう？この気怠さは。

この言いしれぬ虚脱感は。

何となく壁に目を向けると、額に入った色紙が飾ってあった。

「この花　菜の花　なんの花」

と、個性的な書体で書かれた文字に黄色い花の絵が添えられ、左下には書いた人のサインと華押が押してある。

サインと華押は全く読めない（爆）。

おお！

この敷居で区切られた狭い空間内に充満するのんびりのほほんを遙かに通り越した虚脱感はこれが原因か（違）！

隣の席を見ると、同じようにテーブルごとに色紙が飾ってあった。

「偉大　寛大　さくら鯛」
・・・これには鯛の絵が添えてあった・・・意味がわからねぇ・・・。

「こまめ　筆まめ　えだまめ」
・・・勿論、えだまめの絵・・・

しかし、この手のモノに書かれた字って・・・何故必ずと言って良いほどに古のヘタウマを模したような文字なのだろう。

一見下手くそ。

でも色紙を書くくらいだから、きっと有名なセンセイが書いた文字なのだろう。

でも、如何見ても下手くそな字。

どの角度から見ても下手くそな文字。

きっと、逆さまにしたり裏側から見ても下手くそな字なのだろう。

レジに向かう途中、一番端にあるテーブル席に掛けられた色紙を見て納得ｗ

「寝耳に　水　ナス」
で茄子の絵が描いてある。

そうか！

これは受け狙い。

笑いをとりたかったのか（爆）。

笑いをとる為に飾ってあったとなれば、ネタにしない訳にはいかない。

しかし、こう云うヘタッピィな文字って、最近ではラーメン屋さんの定番になっている気がする。

何故か、近頃のラーメン屋さんって店長辺りが書いた、クソ下手な手書きの努力絶賛・こだわり賞賛的人生訓がでかでかと貼られていることが多い。

アレを見る度に「イラン御世話ぢゃ！お習字にでも通い直せ！」と思うのだが・・・。

そう云う店に限ってオヤヂは無愛想だったり、バイトは大声ばかり張り上げる体育会系だったり（爆）。

それに比べれば、笑いをとりに走るなんて･･･粋ぢゃないか、家の田舎限定の某チェーン店。

えっ？別にギャグでやっている訳ぢゃない（爆）。