装甲騎兵 2008/03/11 (Tue)

今日は、朝から暖かい。

目覚ましを止めて再び布団に潜り込み、ぬくぬくと気持ちよく微睡んでいると、『ちょび』助の奴が「早く起きなよ」と、顔を嘗めてくる。

当然、夢見心地なのに無粋な奴だ。

無視していると、今度は耳元で「くぅ～ん。くぅ～ん」と鼻を鳴らしている。

が、暫くすると『ちょび』助はあの畳でさえ掘り返した挙げ句に貫通させる強靱な前足で空×ジ・Ｏの頭をガリガリと引っ掻きだした。

徒然、緩衝作用を担うべき『髪』が人一倍少ない空×ジ・Ｏは、その衝撃をまともに喰らってしまう。

「ふげぇぇぇ！！」

が、今朝の第一声。

何時も何時も！　いい加減にしろこの馬鹿犬！！

の第二声に続いて発せられたのが。

「ふぎゃぁぁぁ！！」

の大三声。

知らない間に、目覚ましを止めてから一時間以上が経過していた。

寝坊だ！

とばかりに布団を跳ね上げ、部屋から足を踏み出した刹那・・・。

べきっ！！

何か固いモノを踏み潰した。

イタタタタ。

よくよく見れば、部屋中に紙片やらビニールやら、プラスチックの残骸が散らばっている。

空×ジ・Ｏが寝ている間に犠牲になったのは「装甲騎兵ボトムズ」のスコープドック。

大昔に買った模型だ。



此処に引っ越して約２０年。

引っ越しの時に持ってきた記憶はあれど、何処に入っているかも忘れてしまった代物である。

恐らくは、山積みされて何時雪崩現象を起こしても不思議ではない押し入れの一番奥にある箱だろう。

少しだけ隙間が空いている押し入れを空けてみると、『ちょび』助が知恵と根性と飽くなき探求心を発揮して、押し入れに雑然と積まれた数々の品物を掘り進み、得物に到達した経緯が何となく伺える。

ほんとぉぉぉぉ～～～～に、悪いことをするときだけは物凄く根気が良い犬である。

今日は朝から部屋の大掃除。

しかし、「ボトムズ」って・・・一体何年くらい前のアニメだろう？

多分、２５年くらい前だろうか。

家の田舎では、土曜日の午後６時に「ボトムス」、６時半に「未来警察ウラシマン」を放送していた。

同じ、土曜日の６時か某国営放送では「人形劇・三國志」の放送。

どちらも見たかった。

そんな時に助かったのがあの男。

一見、プロの人と、写真をアップしただけで何時も物凄い反応のある我が弟。

弟は、実はアニメヲタクだったのです・・・あの顔で。

漫画を書かせると、驚くほど繊細な絵を描くのです･･･あの髭で。

高校生の時にはセル画描きのバイトまでしていたのです・・・あの人相で。

同人もヲタクもマニアも、そんなフレーズすら存在しなかった時代に、全国的に展開したアニメサークルのメンバーだったのです・・・あのスキンヘッドで。

だから、アニメチェックが必須だったあの人相の弟・・・いち早くビデオが我が家にありました。

家庭用と云えど、当時は恐ろしいほど高価な代物。

当然、「兄貴、俺のビデオだから触るなよ」と軽く一言声を掛けられましたが・・・。

あの顔で軽く声を掛けられただけでも、それはそれは恐ろしい恫喝に聞こえます。

典型的小心者の兄としては。

それでも、土曜日のこの時間、仕事だったか専門学校に通っていた時だったか、兎に角家に居る事の出来ない弟に変わって「ボトムズ」と「ウラシマン」を録画しておくのが兄の役目でした。

御陰で、自分は「人形劇・三國志」と両方見る事が出来ましたがｗ

予約録画は･･･無理です（爆）。

何時も、毎日毎日明け方まで飲んで帰って来て、朝はギリギリまで･･･母親に叩き起こされるまで熟睡している男ですからｗ

などと・・・『ちょび』助にズタズタにされた模型を拾い集めて、懐かしい思いが込み上げてきた。


未来警察ウラシマン


装甲騎兵ボトムズ

空×ジ・ＯのＰＣは、音声砂嵐状態のまま放置してあるので、ＰＣは何時もミュートにしてあります。

それ故、聞いてはいないのですが・・・歌詞を見る限りに於いての事ですが。

即座に「これボトムズぢゃない」と感想を持った人がいれば・・・。

アナタは、家のあの弟に負けず劣らず、爪先から髪の先までどっぷりヲタクに漬かった状態です（爆）。

奴ならこの曲も即座にどんなアニメからの引用か分かるでしょうからｗ