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オヂサンが子供の頃、日曜日の夜7時半から「どろろ」なる大凡、子供向けとは思えないような重厚だけど陰湿でねっとりと粘着質な現在では放送禁止用語乱発アニメを放送していた。
確か『カルピスまんが劇場』の名が冠されていたと思う。
その後、ムーミン・アンデルセン物語・ムーミンと続いた後、「山ねずみロッキーチャック」「アルプスの少女ハイジ」を経て、「フランダースの犬」からは『カルピスこども劇場』と名を改め「母を訪ねて三千里」「あらいぐまラスカル」と繋がる世界名作劇場のラインナップが形成されていった様に記憶している。
特に此の当時視聴率の高かった「フランダースの犬」と「アルプスの少女ハイジ」だが、国内では兎も角、世界的な知名度は「アルプスの少女ハイジ」の足元にも「フランダースの犬」は及ばない、と聞いた事がある。
御当地フランダース(ベルギー北部フランドル)在住の映画監督、ディディエ・ボルカールト氏がドキュメンタリー映画「パトラッシュ」を制作した事は、雑誌かネットで見た記憶があったが・・・。
何ぢゃこれ??
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20071225i302.htm
画家を夢見る少年ネロが、放火のぬれぎぬを着せられて、村を追われ、吹雪の中をさまよった揚げ句、一度見たかったこの絵を目にする。そして誰を恨むこともなく、忠犬とともに天に召される。原作は英国人作家ウィーダが1870年代に書いたが、欧州では、物語は「負け犬の死」(ボルカールトさん)としか映らず、評価されることはなかった。
これって身も蓋も無い、物凄い言い様。
まぁ・・・その通りと言えばその通りなんですけど・・・。
確かに、大学時代の友人が英吉利へ留学中、親しくなった欧州の学生と話していた時、途中でベルギーの人だと知って「フランダースの犬」の話題を持ち出したら、一言「そんなの知らん」と言われた経験があったらしい。
種々雑多な民族が入り乱れる欧州では、やられっぱなしで恨む事もなく消えていったのでは、何の為の人生か・・・と云う処なのだろうか。
何気に合理主義の塊みたいだし(爆)。
あのラストを負け犬の一言で片付けたら・・・流れた涙も瞬時に乾くドライさだ。
う~ん。
逆境に耐える子供と忠犬と云うのは、日本人的には或る意味、最強のコラボだと思うのだがw
健気なヲンナの子なら尚の事良し(マテ)。
日本の場合、名作劇場のアニメが「フランダースの犬」の原点として捉えられているから、そのラストシーンは失意の中歩き続けて気が付いたら大聖堂まで来ていた。そして、野垂れ死に(コラ!)と言う設定だが、昔、聞いた話では原作は主人公は最後に「死」を決意して大聖堂まで行っているのだから・・・自殺か?
ならば、負け犬と言われても仕方ないかも。
別に、自殺する人が負け犬だと言うつもりはないんですがw
同じように負け犬の死を彷彿とさせる「マッチ売りの少女」は欧米人の目には如何様に映るのか興味のある所。
映画「パトラッシュ」は未見だが・・・見る気もないし(爆)。
「フランダースの犬」が日本で受けるのは、日本人の心に潜む「滅びの美学」が原因ねぇ・・・。
少なくとも空×ジ・Oはこれ見た時、子供ながら単純に犬の深い愛情に涙しただけだったのだが・・・。
この手のドキュメント映画で「滅びの美学」なんて言われると、ゼンとかワビ・サビ・トーヨーテキテツガクカンなんかを絡めて摩訶不思議な世界が展開されそうな気がするのだが・・・。
しかし、「滅びの美学」が日本独自のものだったとは。
イェススの生涯なんて個人的には、見方によっては「崇高な敗北」に思えてしまう・・・自己犠牲の上に「崇高な敗北」を喫した者を讃える宗教で日々生きてるのが欧州人の筈。
勝手な空×ジ・Oの解釈だけどw
「フランダースの犬が」日本で受けるのは、原作とは別物の完成度の高いアニメがメジャー過ぎる、或いは原典となっているのが原因、と云う一語に尽きたりして(爆)。
それに、この場合は「滅びの美学」よりは「憐憫の情」こそが相応しい気もする。
が・・・
だが・・・・
遂に件の世界名作劇場までパチンコの台になった(爆)。
「フランダースの犬」のあのラストシーンを再現した「昇天予告」は激アツって・・・。
子供の頃に、あのラストシーンで涙したオジサンやオバサンがパチンコ台に向かって言い放つのか?
「よっしゃ~来た来た! 昇天予告!!死ね死ね! ネロ!!早く死ね!!」
とか。
「何で死なないんだ!ネロの馬鹿野郎!!」
などと言って熱くなるのだろうか・・・。
ホールはホールで「サービスデーはネロ&パトラッシュ死にまくり祭」などと盛り上げて。
何かシュールだが・・・。
これは駄目だろう!パチンコの台にしては!
仮面ライダーやウルトラシリーズほどに世界名作劇場は思い入れはないし、次々とそれらがパチンコ台になった時には何も感じなかったが、これは許せない(爆)。
或る意味、哀しいような怒りさえ覚える。
成る程、もう存在しないから「憐憫の情」ではなく「滅びの美学」を持ってきたのか(大間違)、映画監督。
何せ「滅びの美学」はパチンコ屋さんに足を向ける度、身を以て経験している事だし(大笑)。
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