有為転変 2011/08/18 (Thu)

今日、昨年末まで住んでいた、にゃ～ごや駅前の集合住宅に行って来た。

役員をやっていた時、お世話になった人に調子が悪いから来て欲しいと言われて。

最後に回収業者の不始末で、地下駐車場を土砂降り状態にした時、ビルの理事長や会計担当の人に世話をかけたが、どちらも完璧なまでにオジイチャン。

理事長などはベルを鳴らして玄関まで出て貰うだけでヨロヨロと出てきて、呼び出すのに気が咎めるくらいだった。

今日会った人もオジイチャンには違いないが、理事長たちよりは一世代（以上かも？）年下。

身体もがっちりと大柄で、年よりずっと若く見える印象。

同じくらいの年（実は一歳違いだったらしいが）の同じく、大柄でがっちりした豪放磊落なオジイチャンとこれからのビルの管理を担うと思われていた人。

何でもかんでも管理会社に委託して、やる事と云えばゴミのチェックや悪戯、ペットを飼っていないか、廊下に雨傘を出していないかとか、ベランダで煙草吸っている人が居ないか。などに目を光らせるばかりの今住んでいるマンションと違い、前の住まいは完全自主管理だったから、仕事も多いし大変だったがｗ

で。

今日会った人。

空×ジ・Ｏが引っ越した後、「前立腺○ん」の手術をしたらしいのだが、その後の経過があまり思わしくなく、転移の可能性が高いから、もう一度精密検査を……と、なったらしい。

検査当日、医者が普段飲んでいる薬でこれとこれは検査前には飲まないように。と、支持したらしいのだが、うっかり飲んでしまったそうな。

検査できないから帰ってくれ。

と、言われた。同じ日。同じ病院で。

偶然、もう一人の豪放磊落なオジイチャンが同じ病気で他界したそうな。

空×ジ・Ｏが引っ越す前までは、どちらも元気で何処も悪い所などなさそうだったのに。

そう云えば、前住んでいた所は一人住まいのオジィチャン、オバアチャンばかりだったな。

やっぱり、高齢者で一人住まいとなると、買い物や病院、何をするにしても車と云う選択肢はないから、その手のものがたくさん集まって、交通の便が良い街の真ん中の方が住み易いのだろう。

ついでに町内をぐるりと一回りしてみた。

知っている店が違う店になっているところがたくさんあった。

ほんの数ヶ月の間に……

街の景色が夜になると一変。

串かつ屋さんやもつ鍋屋さん（なんで今更……しかも何件も）などの飲み屋さんばかりになっていた。

まぁ、お陰で夜は明るくなったがｗ

空×ジ・Ｏが昼夜お世話になって、よく屯していたゴ○ゴンなる洋風居酒屋も違う店になっていた。どうも潰れたらしい。

夫婦で頑張っていた、結構良心的な店だったんだがなぁ。

同じく昼夜お世話になっていた、ちょいと奇麗なオバアチャン（空×ジ・Ｏと同世代だけれども×一で孫までいるのだからオバアチャン）が一人で切り盛りしていた、いつも料理をおまけしてくれる代わりに長話や身の上話に延々付き合わされたりしていた店もオサレでイタリアンな店に変わっていた。

あのオバアチャン。

娘が二人とも結婚して出て行ったから、将来は田舎で小さなうどん屋でも開いて、その上を住まいにしてのんびり暮らしたいなぁ。イイヒトミツケテ。とか、いつも付け加えて。

その年で夢を語るかぁ！などと思って聞いていたが。

この人も、日本人では珍しい症例のが○を患い闘病生活を続けながら頑張っていたけれど、やっぱり不安だったのだろう。

病気が悪化して、店を閉じた……なんて事でなければ良いのだけれど。

「店が暇な時にいつでも呼び出せるように」と、半ば強制的に携帯の番号を登録しあって、まだ残っている筈だから、一度連絡してみようか。

今まで、一度もこちらから電話した事もなかったけれど。

ふむ。

やっぱ、止めとこ。

それにしても、展開早！

ずっと住んでいたから気付かなかっただけなのか。

空×ジ・Ｏが引っ越した時が、そう云う流れになっていたのか。

日々変わっていく街の景色。

同じ道を歩いていても、本当ならば違って見える景色。

今まであまり気にも留めなかった。

と、云うか。

今ではまごう事なき引き篭もりだから、外の景色なんて関係ないか（爆）。